まめおもち

共働きで男児育成中

なんのために復職したのか(長文)

復職して9ヶ月。初期はめちゃくちゃ発熱してた我が子も今は保育園に慣れ、呼び出しはほとんどなくなった。

復職後に浦島だった職場でも、試行錯誤しながらなんとか形が掴めてきた。

わたしの業務は妊娠前とは全く違い、生活の負担にならないように気遣ってもらっているものだったが(先に言っとくと時短のワーママには大変理解のある職場で、子供起因の急な早退や欠勤にも嫌な顔をする人はいない)、時短のライフスタイルが軌道に乗ってくるにつれ中身が物足りなくなってきた。

 

「なんのために働くか?」と、世のワーママに問えば、そもそも本当は働きたくないけど働かざるを得ない環境なのだという人ももちろんいるだろうし、何通りも答えは出てくると思う。が、共通してるのは育児にはないものを手に入れたいということ。お金。キャリア。やりがい。◯◯の母としてではなく自分自身としてのアイデンティティの確立。大人同士の子供の話以外のコミュニケーション。とか。

私は復職前は「いや俄然カネに尽きるだろ 愚問」と思ってたが、実際に復職してみて金はもちろんだが達成感まじ重要と痛感してる。数値目標とかそういうのじゃなくて、自分の作った報告書でプレゼンができたとか、そういう、フツーに働いてても気づかないような当たり前の「できた」が、ほんとに愛おしい。

育児をやってみて思うのが、じつに達成感不足。毎日子供と遊び、世話をし、育児に追われる日々。楽しいけど疲れる。そしてその成果が出てくるのは明日明後日でも数週間後でもなくて、数年後とか「自立」の意味だと20年も先とか。しかも一日の大半を占めてて、ギャラも発生しない。これはつらい。

世のお母さん方も「え!そんな人じゃなかったじゃん!」みたいな人が次々と服や小物を作ったりしだすのが不思議でならなかったが、達成感を求めてるのかと勝手に腑に落ちた。

 

ちなみに私の上司は6歳になる女の子のワーママですごく優しくていい人なんだけど、働くことに関しては「こんな役職いらない」「ワーママの間だけバイト扱いにしてもらいたい」とかたまに漏らしていて、退職しようかなと思うけど自分を騙し騙し働いてきてると言ってた。
お金がほしいわけでもないらしい。専業もその気になればできる。ただ、「大人同士のコミュニケーションが断たれる環境=専業主婦」という意識があって、それは無理と思ってるみたい。

ひとえにワーママといっても、いろんな思いを持った人がいると、仕事との向き合い方も様々。